FX(外国為替証拠金取引)は、「証拠金」というお金を預けて、2つの国の通貨を売り買いする取引です。たとえば「円」と「米ドル」の交換レート(為替レート)がこれから上がるか下がるかを予想して取引します。
はじめに大切なことをお伝えすると、FXは元本も利益も保証されない取引で、預けたお金以上の損失が出ることもあります。このページでは、FXのしくみをできるだけ簡単に説明します。
まる:最初から全部わからなくて大丈夫です。ひとつずつ、ふわっと見ていきましょう。
FXとは?ひとことで言うと
金融庁は、FXを次のように説明しています。
- 証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品
- 元本も利益も保証されない取引
為替レートとは、ある通貨を別の通貨と交換するときの比率のことです。「1ドル=150円」のように表します。この数字は、毎日、そして1日のなかでも動いています。
FXで利益や損失が出るしくみ
FXでは、通貨を「買う」ことからも「売る」ことからも取引を始められます。
- 買いから始める:その通貨の価値が上がると利益、下がると損失になります
- 売りから始める:その通貨の価値が下がると利益、上がると損失になります
つまり、予想どおりにレートが動けば利益、予想と逆に動けば損失になります。どちらに動くかを確実に当てる方法はありません。
「証拠金」と「レバレッジ」とは
証拠金は、取引をするために業者へ預けておくお金です。レバレッジは「てこ」という意味で、預けた証拠金よりも大きな金額の取引ができるしくみのことです。
日本で個人が店頭FX(FX会社と直接おこなう取引)をする場合、取引金額の4%以上の証拠金を預け、維持する必要があります。これはレバレッジにすると最大25倍にあたります(出典:金融庁)。
計算例(仮の数字です)
次の数字は、しくみを説明するための仮の例で、実際のレートや条件とは関係ありません。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 為替レート | 1ドル=150円 |
| 取引する量 | 1万ドル(1万通貨) |
| 取引金額 | 150万円 |
| 必要な証拠金(4%) | 6万円以上 |
| レートが1円動いたときの損益 | 約1万円 |
6万円の証拠金で150万円分の取引ができる一方、レートが1円動くだけで損益が約1万円動きます。レバレッジは利益だけでなく、損失も大きくするしくみだと覚えておきましょう。
※実際の取引では、スプレッド(買値と売値の差)などのコストや、FX会社ごとの条件がかかります。最新の条件は各社の公式サイトで確認してください。
「ロスカット」とは
ロスカットは、損失がふくらみすぎないように、あらかじめ決めた水準まで損失が大きくなると、FX会社が取引を自動的に終わらせるしくみです。FX会社にはロスカットのルールを定めることが求められています。
ただし金融庁は、相場が急に大きく動いたときは、ロスカットが働いても預けた証拠金を上回る損失が出ることがあると注意を呼びかけています。
FXを取引できるのは「登録を受けた業者」だけ
日本に住む人を相手にFX取引を仕事として行うには、金融商品取引業の登録が必要です。海外でライセンスを持っていても、日本で登録を受けずに日本の居住者へ取引を提供することは禁止されています。
登録を受けていない業者とトラブルになると、解決するのはとても難しくなります。口座を開く前に、金融庁のウェブサイトで登録されている業者かどうかを確認しましょう。
まとめ
- FXは、証拠金を預けて2つの通貨を売り買いする取引です
- 予想どおりに動けば利益、逆に動けば損失になり、元本も利益も保証されません
- 個人の店頭FXは、取引金額の4%以上の証拠金が必要です(レバレッジ最大25倍)
- 相場の急変時には、預けたお金以上の損失が出ることもあります
- 取引するなら、金融庁の登録を受けた業者かを必ず確認しましょう
リスクについてはFXのリスクとは?はじめる前に知っておきたいことでくわしく解説しています。
出典
- いわゆる外国為替証拠金取引について(金融庁)(確認日:2026年10月12日)
当サイトの情報は一般的な情報提供を目的としたもので、投資の勧誘や個別の投資助言ではありません。くわしくは免責事項をご覧ください。